お尻を触られて、20代の会社員から示談金60万円ぶん取った話。その2
空さくらです。
前回の続きの話です。
弁護士には電話かかってきても
動じず、慌てず、冷静に、こちらのペースで・・・といった感じでした
前回のエントリーはこちらからどうぞっ!
最寄りの交番に行ったあと、警察署まで連れて行かれました。
それから調書を取りました。
痴漢男は、事の重大さに気が付いたのか「やってない!」と言い出しました。
捕まったあとに私と警察官の前で
「ちょっとくらい触ってもいーじゃん」って言ったじゃんお前。
監視カメラのない死角だったのですが
私のスカートの繊維を男の手から採取することで証拠取りもできるそうです。
現代の技術ってすごいですね。
交番の警察官はゴミのようでしたが、新宿警察はやはり日本屈指の物騒な繁華街の警察署だけあってか
皆さん真面目で熱心な方々でした。
数週間たち、警察から「痴漢男の弁護士が連絡が取りたいというので番号教えていいですか」と電話がかかってきましたので了承しました。
ここから示談交渉です。
弁護士から電話がかかってきます。
お金の話はこちらから一切してはいけません。
タカリになっちゃうので。
勝手に向こうからお金の話はしてくるので大丈夫です。
弁護士「相手男性(痴漢男)が謝罪の手紙を書いたので、受け取ってもらえませんか。
最寄駅でもいいですし事務所に来ていただいても構いません」
何で、引きこもりの私が痴漢男のために寒空の下、外出しなきゃいけねーんだよ!!
と思いつつ、弁護士は悪くないし仕事なので淡々と私も話ました。
「嫌です。手紙、いまここで電話ごしで読んでいただけませんか」と言って弁護士に読み上げてもらいました。
要約すると
お酒に酔って、触っちゃいました!
記憶ないでーす
ごめんなさい!
もう一生お酒飲みません★
という内容でした。
嘘だろ。
ぜってー飲むだろ。
何なら、酒飲みながら書いてんじゃねーのコレ。
「お酒のせいにするんですね。
極端な話、お酒飲んでたら、人殺してもいいんですか?って話になっちゃいますよね。
それに記憶ないくらいべろべろに酔ってたら、男の人たちが全力ダッシュしてもなかなか捕まらないくらいの速さで走れませんよね。」
と、イライラを隠しきれずに軽くキレぎみに言うと
弁護士は「そうなんですよねー。この内容の手紙は私も辞めたほうがいいって言ったんですけれど。
相手の男性(痴漢男)は示談に応じて欲しいと言ってまして40万円払うと言ってるんですが
会ってお話しを聞いていただけませんか」と言いましたが
「お断りします。
会わなくても電話で済む話でしたら、電話で済ませてください」
と言って切りました。
数日後、再び電話がかかってきました。
「60万円までなら出せるそうです。
都内に上京しているお姉さんが払うそうで、とても心配していて・・・」
と、60万で了承しました。
ワンタッチ60万とは随分高くついたな。
痴漢する弟を持った姉に同情はしない。
フリーターかなっと思ったのですが会社員だそうですね。
ブルーカラー(肉体労働者のことね)ぽい感じはしましたが。
家の近くのカフェでハンコを押して現金を受け取って終了。
「セックスしようよ!」「少しくら触ってもいいいじゃん」と痴漢男に言われたといったら
初耳だそうで、弁護士は引いてましたw
たぶん、痴漢男側が猫30枚くらいかぶって
しゅんとした態度をとって、うっかり触れてしまった事故みたいなもんなスタンスでいたんじゃないかと予想します。
そして私のその発言を聞いて「えっ」となったなど背景があるんでしょう。
実際に痴漢の示談金で受け取った60万円。
なぜ、示談金が60万円にもなったのか。ポイント
痴漢の被害の相場は最初の40万でも相場よりちょっと高いくらいのようでしたが
60万まで跳ね上がった理由を考察してみました。
・20代ということもあり、痴漢の前科がつくことを身内が回避したがった
・交渉する態度は見せたものの、手紙を受け取るのも嫌だという態度
・反省していない手紙が火に油を注ぐ結果となり、余計怒らせたと判断させた
・会わなくてもいい要件なら会わないという冷静だけど強気な態度
・早く示談にしないと、起訴されて有罪になってしまうという焦り
・有罪になったら、どちらにせよ50万円以下の罰金+弁護士費用を払わなければならない+前科つき
この背景と駆け引きが、慰謝料を相場より高くしたのだと思います。
痴漢は犯罪です。
男は軽い気持ちで触ったとしても、触られた側は嫌な気持ちをずっと引きずりますし
トラウマになる人だっています。
ですからもちろん、処罰感情が強ければ慰謝料など貰わずに相手を前科者にしましょう。
痴漢という犯罪をもっと重く受け止める人が増えますように。。。
*空さくら*